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接着剤(ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリオレフィン)

ポリエチレン・ポリプロピレンの接着剤

1-1ホットメルトタイプ

一般的には、ポリオレフィン近似骨格の高分子に、一部極性基を導入して、PEと極性材料の双方になじむようにしたものが多い。
極性基に塩素を使ったものと、酸素等、非塩素をつかったものがある。

非塩素系・・・(株)ソテック(SKIP66)・三井化学(株)(ユニストール)・東亞合成化学工業(株)(PPET)・等 他にも多分 多数あります。
コメントはしません。それぞれ個性は違います。

また、発泡PPや発泡PE程度なら、EVAやポリアミド系ホットメルト接着剤でもそこそこ実用になることがあります。

1-2 接着性プラスチック(ホットメルト接着剤的プラスチック)

ポリエチレンに極性基を入れてやれば、接着剤の働きがでてきます。(例 アドマー:三井化学) 
他にも、探せば、いろいろあると思います。スタンダードなホットメルトより、高い温度まで使えます。
ただし、接着作業には、普通のホットメルトより、高い温度が必要。

2 塗るだけタイプ

DP-8005:住友スリーエム(株)(二液混合アクリル系)
(ウーンお見事!---ソテック一同拍手)

その他・・・試していないのでわかりません。
(ご注意・・・放電処理をしたポリオレフィンにしか接着しない物も、オレフィン用として売っている事があります。 これは勿論、無処理のポリオレフィンには、全然接着しません。)

3 プライマー+シアノアクリレート(その他)

どこが本家か知りませんが、メーカーはいろいろあるようです。
(セメダインのシアノアクリレート系ためしてみました。結構強力に接着しました。使い勝手の点でプラモデル等ホビー用には、加熱方式より、こっちがずっといい。)
ここにはスーパーXという、少し変わった一液タイプもあります。

弊社のSKIP707+市販の瞬間接着剤・・という組み合わせも強力な接着力が出ます。
この場合は、加熱は不要です。うちの子の性能も、よそ様には負けません。

4 粘着タイプ

一般的に、ヘビーな用途には向きませんが手軽さでは一番。
未加硫ブチルゴムを始め、このタイプは多数あり、両面テープに加工されています。
ガムテープでもそこそこ粘着しますが、専用品はそれより強力です。

なぜ粘着ならし易いか・・・
接着力を減殺する内部(残留)応力が、ほとんど無いからです。
インターネットにもそのタイプがいろいろ載っています。

我々が調べた範囲では、大体、こんな程度の種類しか有りませんでした。

以上のものについては、カタログやサンプルをとりよせて、実際にご自分で調べてください。
基本的に、同業他社品を、具体的にコメントすることはできません。

SKIP606

さて、接着のキーワード3を思い出してください。
世間の無数の用途に対応するには、無数のタイプの接着剤が必要なのですが、現状ではまるで足りません。
そして、まだしばらくは、この状態が続くことは、避けられないと思います。 
では、上記の接着剤が適合しない用途、(・・・例えば、水中作業での接着、煮沸に耐えるような接着、耐油、耐薬品その他諸々)に対処するにはどうしたらよいか。 とりあえず下地処理しかありません。我々はそう考えています。・・・それでSKIP606SKIP707なのです。 大げさな機械や、危ない薬品は使わなくてすみます。
従来の下地処理や、プライマーという範疇に入らない、(多分)世界唯一のタイプです。

目的とする箇所を手軽に処理でき、大きな接着力が得られます。もちろん非塩素系であり、有害物は含みません。

PEシートの接着、大型ポリエチレン管の接着、異種管との接着、水中接着、耐煮沸接着、複合材作り等に、既存の無数のタイプの接着剤と組み合わせて使うというコンセプトです。

アシスト6Eとアシスト6U

アシスト6Eとアシスト6U(606をアシストするEpoxy接着剤とUrethan接着剤という安直なネーミング)が、とりあえず試作した組み合わせ接着剤ですが、クロロプレン系ゴム糊は、どこのでもほぼ間違いなく、適合するはずです。
そういった目で、もう一度606の接着テストの写真を見てください。
開発中の時の写真を、あえて載せています。
数字がバラついているのは、そのためです。
それでも、テンシルでこの強度を出せる接着システムは、我々の試した範囲では、どこにもありませんでした。

えっ!スキップ66だってPEやPPを引きちぎっている写真が載っている?
確かにそうですが、あれは“せん断引っ張り試験”です。あの方法で、1mmや2mm厚程度のPEやPPを引きちぎったって、自慢にはなりません。そのくらいのことは、うちのお蔵入りになっている、20種程のホットメルト接着剤でも、楽々できます。
テンシル
せん断
というわけで、従来の下地処理の他に、SKIP606という手があることを、頭の隅に入れて置いてください。

以上、全部読んでも何をどう検討すべきか分からなくてオロオロしている人は、SOTECにお問い合わせください。弊社担当:田代、松森までお気軽にどうぞ!
(本当に残念なことに、606、707の開発者である田代は’03年、若くして病没しました。能力は劣りますが、後は松森が引き継ぎます。)

尚、SKIP606と707は、SBR、NBR等各種加硫ゴムの強力な接着プライマーでもあります。
通常の接着剤で、どうやっても接着できなかったゴムに対し、ポリエチレンと同じやり方でためして下さい。
亜鉛や銅、ステンレス、その他のための接着プライマーは、もう一つのホームページ“だれでもできる重防蝕”に載せました。必要がありましたら、ご参照ください。
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